2014年10月11日
世界中から食通が集う隠れ家フレンチ「Andre(アンドレ)」 @シンガポール・チャイナタウン
やっと予約ができた、特別なレストラン。
シンガポールのチャイナタウンの近くにある、「レストラン アンドレ」。この小さな一軒家が世界中の美食家の憧れる場所です。
玄関に入るとソファーがあり、そこで少し待たされます。アンドレシェフの書籍が置いてあり、待っている時間も退屈しません。1日30人限定のこのレストラン、時間指定は不要です。営業時間内なら、行きたい時間に行けば良いそうです。
いよいよ奥へ通されます。そしてこの後、玄関で少し待たされた理由を知ることとなるのですが、この先にキッチンがありその扉が開くとアンドレシェフを筆頭に総勢約20名の料理人達が出迎えてくれます。そして、アンドレシェフと握手し、「ベストを尽くして最高の料理を作りますよ!」と嬉しい言葉をかけてくれました。
今回は3階の「アンドレシェフの図書館」という名前の付いた部屋で食します。本当の家に招かれたような錯覚。
もちろん、ミシュランレストランです。シンガポールでは、以前、アンドレシェフが働いていたレストランと、このレストランのみミシュランの認定を獲得しています。
2010年にオープンして以来、世界のベストレストランTop50には毎年必ず選ばれ、また、ニューヨークタイムズ紙の「この店で食べる為だけに飛行機に乗っても良い、世界10のレストラン」に選ばれるほどの名店。実際、この日もそのような美食家が一人で食している姿を目撃しました。
テーブルの横には羊の置き物がありますが、実はこれが荷物置き。遊び心ある演出に驚かされます。
本当に本に囲まれて食す、図書館での食事。
ランプも、いちいちお洒落です。
メニューはなく、メニューのようなものがあります。料理名は記載されてなく、”Pure”、”Salt”、”Artisan”、”South”など、Octaphilosophyといわれる8つのテーマに沿った料理が出されます。その日の食材を見て、テーマに沿った料理をアンドレシェフが考えて出しているとのこと。 これは奥が深いレストランです!
ここからアミューズが5品。
まずは(右から)木の枝にひっかかっている葉っぱ(ホタテや野菜を紙っぺらにしたもの)のようなものと、中央のものは全て玉ねぎから作った丸いもの。そして、左にある切り株の上に乗っているのは鶏の皮をパリパリに焼いてマッシュルームソースをのせたもの。味はもちろんですが、盛りつけ方の斬新さにも目が点になりました。
続いてはオリーブパウダーの上にドライパイナップルをのせたもの。
そして、”秋の収穫祭”さながらの、フィッシュアンドチップスとミニ芋。ガーリックチョコレートが土を表現しています。この土部分も食すことができます。
そして、ここから8品の料理がスタートです。
まずは、”シンプル”がテーマということで、ほぼ手を加えてない素材をシンプルに味わう一品。カブの薄い皮に包まれたカニとオニオン、それに、凍らせた梨のパウダー。ここにコンソメスープを少しかけただけですが、十分に素材の味を感じることができました。
ちなみに、この日のシャンパンは1杯/約5,000円。
続いては、”塩”がテーマの料理。まるでケーキのような見た目です。ピンセットで丁寧にエノキや海ブドウやキャビアなどが淡いグリーンのムースの上に埋め込まれています。周囲には海水の泡とシーレタス。塩分を感じる料理でした。
自家製の焼き立てサワーブレッドとバターも申し分ありません。
続いては、京茄子、キャビア、北海道産ウニを使った比較的あっさりした料理。
続いては”南”がテーマの料理。南仏ではフルーツの味覚を料理に加えるということで、ピンク色の泡はブラッドオレンジのソースです。中央はアジのタタキで、花びらのようにニンジンの薄いスライスがかけられています。お皿を彩る黄色いソースはパンプキン。
続いて、炭とイカのトマトソース。本物の炭が出され、えっ!と思いますが、この炭の中に食べられる炭のようなものが2本あり、それを見つけ出してイカと共に食して下さいと言われます。
ここから見つけ出すんです。間違ったら炭を食べてしまうことになるので緊張します。
これ、ただのオシボリですが、このお店なら(炭のように)本来は食さない食べ物を出してきても不思議じゃないので、一瞬ためらいます。これはオシボリです。
こちらは”ユニーク”というテーマ。菊イモにジンジャーアイスをかけて食すものです。日本の煮物のような風味ですが、そこにジンジャーソースをアイスにしてかけるという斬新さ。
続いて、”メモリー”というテーマ。フォアグラの上に、熱々のトリュフのソースがかかっていて、トリュフの濃厚な香りとフォアグラの旨味が絶妙です。
そして、最後はメインディッシュ。この日はウサギ肉でした。まるでウサギが野原で遊んでいるような雰囲気の盛り付け。残酷や・・・。でも、旨い!
料理はここまでで終了、ここからデザートに入ります。
”お口直し”のチーズを使ったデザート。白い粉はチーズのアイスクリームです。
続いて、”プレデザート”。緑の円はマスカットの輪切りです。中央のマスカットのムースをマスカットの薄切りで囲んでいます。
そして、やっとデザートまで辿り着きました。”スニッカーズ”のチョコバーの成分を調べ、アンドレシェフがそのまま再現したそうです。
そして、食後のコーヒーとお茶菓子。このお茶菓子だけでも十分な量です。シンガポールということで、カヤジャムのマカロンや、チュロス、奥に見える盆栽のようなものは本物の苔の上に葡萄のアイスクリームが置かれている摩訶不思議なもの。
ここまで食せば既にお腹は満腹。味覚だけではなく、視覚や遊び心をふんだんに使った料理の数々に驚かされました。アンドレ・チャンシェフは料理を作りながら毎日「どうやってお客を驚かせようか」とワクワクしているんだろうなと想象してしまいました。
写真撮影もしてくれて、気さくなアンドレ・チャンシェフでした。
Restaurant Andre(レストラン アンドレ)
住所:41 Bukit Pasoh Road, Singapore 089855【Map】
TEL:+65 6534 8880
座席数:30
カード利用:利用可
営業時間:ディナー 19:00〜23:00
定休日:月曜、祝日
予算:約40,000円から/人
シンガポールのチャイナタウンの近くにある、「レストラン アンドレ」。この小さな一軒家が世界中の美食家の憧れる場所です。
玄関に入るとソファーがあり、そこで少し待たされます。アンドレシェフの書籍が置いてあり、待っている時間も退屈しません。1日30人限定のこのレストラン、時間指定は不要です。営業時間内なら、行きたい時間に行けば良いそうです。
いよいよ奥へ通されます。そしてこの後、玄関で少し待たされた理由を知ることとなるのですが、この先にキッチンがありその扉が開くとアンドレシェフを筆頭に総勢約20名の料理人達が出迎えてくれます。そして、アンドレシェフと握手し、「ベストを尽くして最高の料理を作りますよ!」と嬉しい言葉をかけてくれました。
今回は3階の「アンドレシェフの図書館」という名前の付いた部屋で食します。本当の家に招かれたような錯覚。
もちろん、ミシュランレストランです。シンガポールでは、以前、アンドレシェフが働いていたレストランと、このレストランのみミシュランの認定を獲得しています。
2010年にオープンして以来、世界のベストレストランTop50には毎年必ず選ばれ、また、ニューヨークタイムズ紙の「この店で食べる為だけに飛行機に乗っても良い、世界10のレストラン」に選ばれるほどの名店。実際、この日もそのような美食家が一人で食している姿を目撃しました。
テーブルの横には羊の置き物がありますが、実はこれが荷物置き。遊び心ある演出に驚かされます。
本当に本に囲まれて食す、図書館での食事。
ランプも、いちいちお洒落です。
メニューはなく、メニューのようなものがあります。料理名は記載されてなく、”Pure”、”Salt”、”Artisan”、”South”など、Octaphilosophyといわれる8つのテーマに沿った料理が出されます。その日の食材を見て、テーマに沿った料理をアンドレシェフが考えて出しているとのこと。 これは奥が深いレストランです!
ここからアミューズが5品。
まずは(右から)木の枝にひっかかっている葉っぱ(ホタテや野菜を紙っぺらにしたもの)のようなものと、中央のものは全て玉ねぎから作った丸いもの。そして、左にある切り株の上に乗っているのは鶏の皮をパリパリに焼いてマッシュルームソースをのせたもの。味はもちろんですが、盛りつけ方の斬新さにも目が点になりました。
続いてはオリーブパウダーの上にドライパイナップルをのせたもの。
そして、”秋の収穫祭”さながらの、フィッシュアンドチップスとミニ芋。ガーリックチョコレートが土を表現しています。この土部分も食すことができます。
そして、ここから8品の料理がスタートです。
まずは、”シンプル”がテーマということで、ほぼ手を加えてない素材をシンプルに味わう一品。カブの薄い皮に包まれたカニとオニオン、それに、凍らせた梨のパウダー。ここにコンソメスープを少しかけただけですが、十分に素材の味を感じることができました。
ちなみに、この日のシャンパンは1杯/約5,000円。
続いては、”塩”がテーマの料理。まるでケーキのような見た目です。ピンセットで丁寧にエノキや海ブドウやキャビアなどが淡いグリーンのムースの上に埋め込まれています。周囲には海水の泡とシーレタス。塩分を感じる料理でした。
自家製の焼き立てサワーブレッドとバターも申し分ありません。
続いては、京茄子、キャビア、北海道産ウニを使った比較的あっさりした料理。
続いては”南”がテーマの料理。南仏ではフルーツの味覚を料理に加えるということで、ピンク色の泡はブラッドオレンジのソースです。中央はアジのタタキで、花びらのようにニンジンの薄いスライスがかけられています。お皿を彩る黄色いソースはパンプキン。
続いて、炭とイカのトマトソース。本物の炭が出され、えっ!と思いますが、この炭の中に食べられる炭のようなものが2本あり、それを見つけ出してイカと共に食して下さいと言われます。
ここから見つけ出すんです。間違ったら炭を食べてしまうことになるので緊張します。
これ、ただのオシボリですが、このお店なら(炭のように)本来は食さない食べ物を出してきても不思議じゃないので、一瞬ためらいます。これはオシボリです。
こちらは”ユニーク”というテーマ。菊イモにジンジャーアイスをかけて食すものです。日本の煮物のような風味ですが、そこにジンジャーソースをアイスにしてかけるという斬新さ。
続いて、”メモリー”というテーマ。フォアグラの上に、熱々のトリュフのソースがかかっていて、トリュフの濃厚な香りとフォアグラの旨味が絶妙です。
そして、最後はメインディッシュ。この日はウサギ肉でした。まるでウサギが野原で遊んでいるような雰囲気の盛り付け。残酷や・・・。でも、旨い!
料理はここまでで終了、ここからデザートに入ります。
”お口直し”のチーズを使ったデザート。白い粉はチーズのアイスクリームです。
続いて、”プレデザート”。緑の円はマスカットの輪切りです。中央のマスカットのムースをマスカットの薄切りで囲んでいます。
そして、やっとデザートまで辿り着きました。”スニッカーズ”のチョコバーの成分を調べ、アンドレシェフがそのまま再現したそうです。
そして、食後のコーヒーとお茶菓子。このお茶菓子だけでも十分な量です。シンガポールということで、カヤジャムのマカロンや、チュロス、奥に見える盆栽のようなものは本物の苔の上に葡萄のアイスクリームが置かれている摩訶不思議なもの。
ここまで食せば既にお腹は満腹。味覚だけではなく、視覚や遊び心をふんだんに使った料理の数々に驚かされました。アンドレ・チャンシェフは料理を作りながら毎日「どうやってお客を驚かせようか」とワクワクしているんだろうなと想象してしまいました。
写真撮影もしてくれて、気さくなアンドレ・チャンシェフでした。
Restaurant Andre(レストラン アンドレ)
住所:41 Bukit Pasoh Road, Singapore 089855【Map】
TEL:+65 6534 8880
座席数:30
カード利用:利用可
営業時間:ディナー 19:00〜23:00
定休日:月曜、祝日
予算:約40,000円から/人